工学部の中でも生物工学や建築工学などは比較的女子学生が多い学科ですが、工学部全体でみると、女子学生の割合は約10.7%です(平成22年度文部統計要覧より)。
また、日本の研究者に占める女性研究者の割合は、平成22年度で11.3%となっています。まだまだ男性が多い分野ですが、これからの日本には女性研究者や技術者の力が必要とされています。そこで文部科学省では、大学や公的研究機関を対象として、女性研究者が研究と出産・育児などを両立し、研究活動を継続するための支援を行っています。
現在は入試形態が多様化しており、物理や化学を履修しなかった学生でも入学試験を受けることができる大学もあります。また、工学部のセンター試験利用入試では、「数学、英語、国語、理科」から3科目もしくは2科目を選択できる大学などもありますが、このような大学は少ないのが現状です。また、入学後の授業をサポートするシステムを取り入れている大学もあり、工学部の場合は、数学、物理、化学、英語などを、高校での未履修科目や学力不足を補うための「リメディアル科目」として設置したり、個別学習指導などを実施している大学もあります。
工学部の大学院(修士課程)進学率は他の学部に比べて高くなっています。高い専門性が必要とされる研究職や機械メーカーの技術職は、募集対象として「大学院を修了しているもの」としているところが多くなっており、これらの職業を目指す人が多いことから進学率も高くなっています。
大学教授が学内で研究活動をしているところが研究室です。研究テーマは多種多様で、一つの研究室の中に複数の研究テーマがある場合もあります。興味があるテーマを選び、研究室と研究テーマが決まったら、仮説→実験→分析→検証を繰り返しながら、結論を導き出します。研究がひと段落ついたときなどに打ち上げパーティーを行ったりすることもあり、苦労や喜びを共有する楽しさがあります。色々な人と関わりあいながら活動する研究室は、とても貴重な体験ができる場所です。
製造業界で研究者や技術者として活躍する人の割合が高いですが、工学の知識を持った営業マンとして活躍している人もいます。その他、技術系公務員として省庁や自治体に就職したり、コンサルタント会社、シンクタンク、銀行などで活躍する道もあります。
研究者・技術者の平均年収は民間企業の平均年収405.9万円(H21年度 国税局民間給与実態調査)と比べると、100万円以上高くなっています。また、国が主導となって、女性研究者の出産や育児を支援するプロジェクトも実施されています。

- 工学についての素朴な疑問を6項目取り上げています。生徒の傾向によって紹介する項目を選んでください。
ex)女子が多い⇒「工学=男の世界?」
文系志望の生徒が多い⇒
理系志望の生徒が多い⇒「文系→工学部に進学できるの?」
「研究室ってどんなところなの?」
「工学部からどんな業界に就職しているの?」
